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見つかったからよかったけど。
この前は鞄を自分で片付けたくせに鞄がない、と家をウロウロしていた時には本気で脳ドックに行こうかと思った。
風が強く吹いている 三浦しをん
久しぶりに面白いと、とてもいいストーリーだと、心から思える作品だった。
是非ご一読を。
試合に勝てばいいという訳ではなく、たとえ勝ったとしても自分自身が納得できないのであればそれは勝ちではない。
「速い」ことは必要ではあるけれど、「速い」だけでは走ることは続かない。必要なのは「強さ」だと。
それは仕事でも生活でも、生きること全てに言えるんだろうと思うし、それがこの作品が訴えたかったことだと思う。
そしてそれは孤独であり、でも決して孤独ではない。
走ることが好きななのに、自分のその気持ちを認めることが出来なかったニコチャン先輩。
どこにいても、誰といても、いつも自分が浮いている気がして、愛想ばかりがよくなって人といればいるだけ孤独を感じて心が開けないキング。
母親の幸せを誰よりも祈っているのに、母の幸せと自分の気持ちに折り合いをつけられなかったユキ。
いつも一緒にいて何をするのも一緒に生きてきた双子の弟とこれからは別の道を生きていかなければならないことに気がついたジョータ。
みんながそれぞれに必要な「強さ」とは何かを走ることで見つけようとした1年間。
自分を信じること。
他人を信じること。
1人のままで誰かとつながること。
苦しくても前に進むこと。
自分との戦いに挑む勇気を持つこと。
それが出来ても、出来なくても、それでも地球は回ってる。
だったら出来た方がずっと楽だろうと思う。
今日も走って自転車置き場へ。
今度は自転車の鍵を忘れた。
何のために、昨日雨にぬれながら自転車で帰ったのか。
朝、自転車で行くためではなかったのか。
結局ワンメーターなのにタクシーで行く羽目に。
ロッカーで着替えようとしたらストッキングを忘れていた。
後輩が予備を持っていてもらった。
履き替えた後、自分も予備を持っていたことを思い出した。
私の頭は、おかしいのかもしれない・・・。
「加害者家族」 鈴木 伸元
平成20年の犯罪件数は253万3351件。被害者家族はマスコミ取材による二次被害で心の傷が癒える間もないが、実は加害者家族も凄惨な生活を強いられる。身内の犯罪を機に失職や転居を余儀なくされるだけでなく、インターネットで誹謗中傷され、写真や個人情報まで流出される。そんな過酷な現実を受け止められず、自殺する人も多い。事件への自らの非力を嘆き激しい後悔に暮れる加害者家族も多いが、そもそも身内の犯罪を未然に防ぐには限度がある。まさに他人事ではない実態を明らかにした、衝撃の一冊。(「Book」データベースより引用)
夜、これを読んで寝たら非常に夢見が悪かった。
被害者と加害者。
色々な事件があって、色々な事情があって、色々な思いが合って、そこは当事者にしか分からない。
でもその分からないことに振り回され、傷ついて、時には隠れるように生きている家族がいる。
被害者家族の苦しみも想像できないほどの大きなものだけど、加害者家族の苦しみもまた大きなもの。
しかも被害者ではなく、加害者。
人を傷つけたもの=罰せられるべきものという法則は絶対で、それは家族にまで及んでいる。
そしてそれは絶対に抗えない。
その現実を次から次へと見せつけられた本だった。
加害者の形にも色々あるし、加害者の本当の心理は分からないけれど、きっとそこには「自分は1人」という気持ちがどこかにあるのかな、と思う。
でも加害者がしたことは全てにつながっていてそれは「自分は1人」ではないということである、ということにもし気がつくことが出来たならば、事件は起こらずにすんだものがきっと数多くあるに違いない。
難しい問題。
「ダイイング・アイ」 東野 圭吾
記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める…。(「Book」データベースより)
久しぶりの東野圭吾。
推理小説自体も久しぶりで、発想も面白かったが、この人ってもう少し面白くなかったかなーと思うのは、私が歳をとったせいなのか。
「目でモノを言う。」
目力というものは確かにある。
私は最期に何を見るだろう。
最期に見たモノに何か想いを伝えることが出来るのだろうか。
「本にお金を惜しまない」という目標とも言えないただの意思表明を年初めにしたが、職場に本棚が出来て皆が読んだオススメの本だったり不要になった本が置かれるようになった。
ビジネス本、自己啓発本、小説、新書etc・・・。
お金を惜しまなくても色々な本が読めるようになった。
ビジネス本や自己啓発本は職種にあわせた内容の本なので偏りがあるが、小説や新書は自分じゃ買わないだろう本もあってありがたく利用している。
という訳で「職場文庫」の備忘録。感想。
いまや女性の社会進出、活躍が当たり前となった日本社会。学校や職場でも優秀で元気なのは女性ばかり。もはや古い型の「女らしさ」は求められない?いや、女性上位の時代だからこそ、従来の男性とは異なる価値観、よき女性らしさを、職場や家庭に持ち込んでほしい。本書はビジネスから装い、話し方、恋愛にいたるまで、女性としての振舞い方を具体的にアドバイス。「礼状が書ける」「約束を守る」「型どおりの挨拶ができる」といったふだんの言動に、女性の生き方と品位はおのずと表われるのである。 (Amazonより引用)
当たり前のことだけど出来ていないこと、でも出来たらきっと自分にも相手にも気持ちが良いんだろうなーと思うことが書かれていて、自分の日ごろの生活や行いを反省したり、こんな風にしてみようかな、と参考にしたいところもあったけど。
でも、何だかなー。
本の売り上げは「タイトル」で決まるんだな。というのが1番の感想。
日常の行動、考えること、話すこと。
全てに対してただ「品格」を(時に無理やり)結び付けているだけだなーと思って最後は流し読み。
私は自分にあまり「品格」がないことを分かっているので、単純に気に食わなかっただけかもしれない。
「美丘」 石田衣良
美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた…平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。(Amazonより引用)
ドラマにもなった作品で、よくあるストーリー。
読んでいて、やはりこの作家がかもし出す雰囲気というか何というか。。
まあ、つまるところやっぱり好きじゃない。
しかしそうは言っても人気作家だけあって、最後には胸にくるものがあり、不覚にもやられてしまった感が満載。
死を前にしても美丘は、
「まだわたしが残っている。」
「わたしはどんどん壊れていく。でも、同時に新しく生まれてもいる。」
「最後にはだかになったわたしが残る。」
わたしがわたしであることを、受け入れていた。
強く信じていた。
私は、未だに私が私であることが分からなくなる。
「わたし」として生きて、大切な誰かと出会い、100%のエネルギーと意志をもって生き抜いた。
純粋に羨ましかった。
最近、本が読めない。
小説、漫画を問わず読めない。
一旦読み出せばすぐに読めるし読むことは楽しいんだけど、読むという行為そのものに結構なかなりの気合がいる。
以前は漫画や本を買ったら何を置いてでも読みふけっていたのに、どうしたんだろう。
そんな中で、久しぶりに読んでみようと珍しく自分で手にとったのがこの漫画。
全4巻。
モテナイ男に急に「モテ期」がやってきて、読んでいて笑っちゃうくらい可哀想な失態・失敗を何度も繰り返しながら、それでも一生懸命考えて行動して、ちょっとずつ何かをつかんでいく・・・
つかんだよね?藤本。(主役)
あんたはエライよ。
私のモテ期はあったかなー?
あー・・・あれをモテ期と言うのならば、多少はあったような・・・。
ロクでもなかったけどね!
人間嫌いになったけどね!
それはさておき、相変わらずダメダメ部分が多いし被害妄想が脳みその9割を占めているけど、それでも少しずつ少しずつ人と深く関わっていこうと変わっていく藤本を応援したくなる、そんな漫画。
是非ご一読。
アイスエイジ もんでんあきこ
☆☆☆☆☆
こんな先生がいてくれたらもっと楽しかっただろうな、学校。
☆☆☆☆☆
百人一首かるたに青春をかけるお話。
昔、百人一首大好きだったな。
☆☆☆
職場の人がはまったと言うので読んだけど、面白いけど普通。
☆☆☆
1巻は面白かったけど2巻はイマイチ。
☆☆☆☆☆
将軍は実は女でした。
この人の漫画は面白い。私好み。
顔の区別がたまにつかないけど。
☆☆☆☆
漫画描くって大変!
読む方って幸せ。
☆☆☆☆☆
ダイキチと結婚したい。
りんちゃんになりたい。
☆☆
そのパワフルさは真似できない。
しかしだんだん飽きてくる。
☆☆☆☆
読むと若干へこむ。
☆☆☆
ようやく話が進んできた。
いつまでやるん?
☆☆☆☆☆
何となく借りてみた。
思った以上にオモシロイ。
しかし、漫画ばっかり読んで何やってんだか・・・。
ヒマなんだな、私。
「ずっとあたしだけのお母さんだったのよ。」
そんな母は、自分より3つも年下の男と再婚し、
「恋をするって人を分け隔てるということじゃない。」
と気が付いた女はシスターになり、
自分をぶさいくだと言い続け自分に一生ぬぐえ切れないコンプレックスを抱かせた母は、自分の娘をかつて自分が美人だと言うことを鼻にかけ自分の容姿を小馬鹿にした同級生のような女にしてはいけないという思いから来るものだった。
「母と言うものは要するに一人の不完全な女の事なんだ」
「分かってるのと 許せるのと 愛せるのとは みんな違うよ」
「あたしはお母さんが死んだらお葬式ではうんと泣くからね」
きっと私もうんと泣く。
(「Book」データベースより引用)
久しぶりに小説でも読もうと久しぶりに伊坂幸太郎を。
グラスホッパー。英語でバッタの意味。
人間は集団化したバッタのようだと。
集団化したバッタは見たことないが、想像しただけで気持ちが悪い。
伊坂幸太郎の作品はテンポが速いなぁと思ってたけど、この作品はフルスピードだった。
鈴木に至っては、「君は一体何をしたのか?」と聞きたくなるくらい何もせず生き残った。
生きてるように生きてやるんだと。
死んでるように生きたくない。
頑張れ、鈴木。
爽快感はあったけど、「チルドレン」とかの方が好き。
「世の中お金じゃない。」
本気で、心の底から、そう思っているんだとしたら、よっぽどお金持ちで何不自由なく育ち、何も考えずに、そして何も感じずに生きてきた能天気で幸せな人なんだと思う。
確かに世の中お金が全てではない。大切なことは他にも沢山ある。お金が全てなんだったらこの世の中はとっくに終わっているだろう。
しかしお金がなければ始まらないことだらけだ。
お金がない、生活に余裕がないことは心の余裕も無くしていく。
ちょっとしたことで喧嘩になる。
理由はいつだってお金。
お金がないことが相手の存在、いや尊厳の否定にすらなる。思いやりや気遣いがなくなり、すれ違っていく。
気が付くとお金だけに縛られてしまっている。
そうなると完全に負のループ。
この負のループから抜け出すことは中々どうして難しい。
もしかしたらちょっとしたチャンスや抜け道があるのかも知れない。
もうちょっと何か頑張ったら違うのかも知れない。
ほんの、発想の転換で変わるのかも知れない。
そしてその「~知れない。」の考えは、その通りだ。
だけどそれが出来ない人は、沢山入る。
その人がいい加減だったり怠けていたりしている訳じゃなくても。
それが負のループだと分かっていながらも、そこで生きていくのに精一杯な人が沢山いる。
ここ数年、自分の家の没落ぶりをはじめ、世の中の不況や荒れっぷりをみててずっと考えてた。
それをこの本は、私よりももっと深く考えて、とっても分かりやすく書かれていた。
作者自身が本当に「貧乏」のどん底の、負のループのど真ん中にいた人だけに言葉の重みやリアルさが全然違う。
住む家があること、食べるものがあること、教育を受けられる場や環境があること、仕事があること。
それらはお金から生まれ、お金を生み出す。すべてはつながっている。
そういう意味で、「世の中お金。」だと私は思う。(最もお金という概念がなくなれば話は別だけど。)
お金は大切。
・・・それにしても。
残業が1時間じかなかった今月の給与明細。 昨年は残業が多かったからその分税金はがっぽりひかれているので、過去歴代ワースト3に入るんじゃないかっていうくらいの少なさに愕然。消沈。ぴゅ~・・。
美容院に行きたかったんだが・・。
ああ、やっぱりお金って大切。
「黒と茶の幻想」 恩田 陸
目の前に、こんなにも雄大な森がひろがっているというのに、あたしは見えない森のことを考えていたのだ。どこか狭い場所で眠っている巨大な森のことを。学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。卒業から十数年を経て、4人はY島へ旅をする。太古の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた『過去』の闇。旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか…?華麗にして「美しい謎」、恩田陸の全てがつまった最高長編。(「BOOK」データベースより引用)
ものすごく簡単に言うと 「三月は深き紅の淵を」 から始まった作品。
更にそこから生まれた(という表現は正しくないと思うけど)作品 「麦の海に沈む果実」 の番外編のようなもの?
うまく説明できないので、それぞれ読んで下さい。
特に 「麦の海に沈む果実」 と、その主人公のその後の話 「黄昏の百合の骨」 はかなりオススメ。
で、話は戻るけどこの「黒と茶の幻想」
先に紹介した「ひかりのあめふるしま屋久島」は屋久島を紹介した旅エッセイだけど、これは屋久島を旅する4人の同級生の物語。
4章から成り立ってそれぞれの章が旅をする4人の名前で、その名前の人物が1人称となって屋久島を歩きながら過去や現在を想い、語る物語。
恩田陸は1人称の語りやその人物の心の中を表現がとてもうまいと思う。
完全にその人に同化してしまいそうになる。またはその理解者になった気になってしまう。
「現実」から離れて「現実」を思い、「過去」を振り返り、また「現実」を生きていく。
あくまでも4人の「過去の闇」「現在の想い」が語られる小説であり、屋久島はその舞台でしかないけれど、屋久島という大自然が舞台であったからこその旅であって、また物語である気がした。
「ひかりのあめふるしま屋久島」 田口ランディ
「私が自然に興味を持ち出したのは30歳を過ぎてからだった。それまで、アウトドアなどというものにはまったく興味がなく、毎晩ネオンの海にダイブして二日酔いの頭に迎え酒」―仕事に疲れ、海と森と川以外には気のきいたものは何もない屋久島にやってきた著者は、美しい自然や不思議な出会いによって運命が激変した。魂の物語に誘う旅エッセイ。(「Book」データベースより引用)
初めて読んだのは、大学生の時。
友達が貸してくれた。
心理学を勉強していた私は「コンセント」「モザイク」といった、彼女の作品の世界に没頭した。病んだ世界に惹かれてた。
だから当時は、この旅エッセイの屋久島自体に感動はしたが、それよりも田口ランディ自身に興味深々だったし、彼女のひねくれっぷりや正直っぷりに感動した。
自分が持ち得ない感性がうらやましかった。
そして今回。
改めて久しぶりに読んでみると、田口ランディ自身が久しぶりで懐かしかったが、久しぶりな分、田口ランディの「何か」に期待することなく、純粋に「屋久島」の世界を感じることができた。
「屋久島」に対する彼女の思いや感動、その自然の雄大さが直に伝わってきた。
そして、やっぱり田口ランディは面白い。
小説も面白いがこの人はエッセイがより面白いと思う。
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