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あまりにも忘れたりすることが多いせいか、夢の中でまで財布をどこかに置き忘れていた。
見つかったからよかったけど。

この前は鞄を自分で片付けたくせに鞄がない、と家をウロウロしていた時には本気で脳ドックに行こうかと思った。


風が強く吹いている 三浦しをん

51v7aGjI-3L__SL500_AA300_.jpg箱根の山は蜃気楼ではない。襷をつないで上っていける、俺たちなら。才能に恵まれ、走ることを愛しながら走ることから見放されかけていた清瀬灰二と蔵原走。奇跡のような出会いから、二人は無謀にも陸上とかけ離れていた者と箱根駅伝に挑む。たった十人で。それぞれの「頂点」をめざして…。長距離を走る(=生きる)ために必要な真の「強さ」を謳いあげた書下ろし1200枚!超ストレートな青春小説。最強の直木賞受賞第一作。 (「Book」データベースより)


久しぶりに面白いと、とてもいいストーリーだと、心から思える作品だった。

是非ご一読を。


試合に勝てばいいという訳ではなく、たとえ勝ったとしても自分自身が納得できないのであればそれは勝ちではない。

「速い」ことは必要ではあるけれど、「速い」だけでは走ることは続かない。必要なのは「強さ」だと。

それは仕事でも生活でも、生きること全てに言えるんだろうと思うし、それがこの作品が訴えたかったことだと思う。

そしてそれは孤独であり、でも決して孤独ではない。


走ることが好きななのに、自分のその気持ちを認めることが出来なかったニコチャン先輩。

どこにいても、誰といても、いつも自分が浮いている気がして、愛想ばかりがよくなって人といればいるだけ孤独を感じて心が開けないキング。

母親の幸せを誰よりも祈っているのに、母の幸せと自分の気持ちに折り合いをつけられなかったユキ。

いつも一緒にいて何をするのも一緒に生きてきた双子の弟とこれからは別の道を生きていかなければならないことに気がついたジョータ。

みんながそれぞれに必要な「強さ」とは何かを走ることで見つけようとした1年間。


自分を信じること。

他人を信じること。

1人のままで誰かとつながること。

苦しくても前に進むこと。

自分との戦いに挑む勇気を持つこと。


それが出来ても、出来なくても、それでも地球は回ってる。

だったら出来た方がずっと楽だろうと思う。
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