ただよいながら…
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世界各地で、死んだ人間がよみがえる「復生者」のニュースが報じられていた。生き返った彼らを、家族は、職場は、受け入れるのか。土屋徹生は36歳。3年前に自殺したサラリーマン、復生者の一人だ。自分は、なぜ死んだのか?自らの死の理由を追い求める中で、彼は人が生きる意味、死んでいく意味を知る―。私たちは、ひとりでは決してない。新たな死生観を描いて感動を呼ぶ傑作長編小説(「Book」データベースより引用)
ちょうど1年前くらいに友人が教えてくれた本。
ちょっとネタバレあり。
この主人公は自殺し、その3年後生き返った。
何故自殺をしたのか彼には全く分からず、その理由を求め自分を探していく。
そして彼は自分が死にたかったのではなく、生きたくて生きたくて仕方なかった。
そしてそのために、「自分を消したかった」と気がつく。
幸せに生きるために、家族と幸せに一緒にいるために。
ダメな自分を。
間違っている自分を。
本当の自分はこうじゃない。
こんな自分は違う。
こんな自分は消してしまわなければならない。
よく分かるなぁと思った。
これまで。
小学校のころから今まで。
苦しいとき、辛いとき、しんどくて仕方なかったとき。
「死にたい」と思ったことはなかった。
だけど。
「消えてしまいたい」とは何度も何度も思った。
こんな自分は間違っている。
こんな自分はあってはいけない。
この自分はおかしい。
だから、こんな自分を消してしまいたい。
それは死にたいとはやはり違う。
死にたくなんてない。
だって私は、どうやっても「生きたい。」
ただただ、正しい自分、幸せな自分で生きたくて、
そうじゃない自分は葬り去りたかった。
自分を消したいという発想。
何故、自分が自分を「消したい」と思うのか。
自分は自分でしかないはずなのに。
自分は1人しかいないのに。
そしてそれを作者は「分人」という考えでこの作品の中で説明している。
その考えが世間的にどこまで理解されるのか受け入れられるのかは分からない。
拒絶する人はとことんするのかなーって思う。
それに私もこの考えが全てだとは思わない。
「んーー??」って思う部分もあった。
だけど、何だか楽になった。
答えというかヒントがあった。
中盤だれたけど、いい作品だった。
是非読んでみてください♪
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