ただよいながら…
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「木洩れ日に泳ぐ魚」 恩田 陸
舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿 - 共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編。(「Book」データベースより引用。)
久しぶりに読書。
これまで読んだ恩田陸の作品とはちょっと違う印象を受けたけど、読み始めると結局1日で読んでしまった。
舞台劇のような展開。
2人が引越し前日の何も無い部屋でスーツケースをテーブルにお酒を飲みながら、「あの時」のことについてお互いの腹を探りつつやがて核心に近づいていく。
それがどれだけ衝撃的な出来事であり事実であっても、それを体験、もしくは聞いてしまうとひどくあっけなく、だけど傷だけはしっかり残す。
その様が淡々と、でもとても現実的に描かれていて、この人はすごいなぁといつも思う。
以前、何とも生き難くしんどい時に、毎日毎日朝がくることは希望でもあり、残酷でもあるなぁと強く思っていたことがあった。
この作品の男も、「この上なく深く絶望し、同時にこの上なく深く安堵」していた。
何だか救われるような気持ちになった。
久しぶりに読書。
これまで読んだ恩田陸の作品とはちょっと違う印象を受けたけど、読み始めると結局1日で読んでしまった。
舞台劇のような展開。
2人が引越し前日の何も無い部屋でスーツケースをテーブルにお酒を飲みながら、「あの時」のことについてお互いの腹を探りつつやがて核心に近づいていく。
それがどれだけ衝撃的な出来事であり事実であっても、それを体験、もしくは聞いてしまうとひどくあっけなく、だけど傷だけはしっかり残す。
その様が淡々と、でもとても現実的に描かれていて、この人はすごいなぁといつも思う。
以前、何とも生き難くしんどい時に、毎日毎日朝がくることは希望でもあり、残酷でもあるなぁと強く思っていたことがあった。
この作品の男も、「この上なく深く絶望し、同時にこの上なく深く安堵」していた。
何だか救われるような気持ちになった。
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